hyoutau’s blog

エニアグラム/ドン・リチャード・リソ 助言/中嶋真澄 対人関係

ドン・リチャード・リソ&ラス・ハドソン『性格のタイプ増補改訂版』〈補遺 発達の諸段階が意味するもの〉のダイアグラム

発達の諸段階ドン・リチャード・リソエニアグラムの核心でそれが凝縮されているダイアグラムが『性格のタイプ増補改訂版』に出て来るのであるがあいにく品切れで2024年3月26日(火)現在、Amazonで古本が最安で¥70,280である。恐らく原書Don Richard Riso & Russ Hudson『Personality Types: Using the Enneagram for Self-Discovery』を入手されるのが得策であろう。エニアグラムの上級者でない場合必ずしも興味を引く話題ではないかもしれずまた著作権の問題もあり図の全体を紹介することはしないが

 

549頁“それぞれの性格タイプは、さまざまな特性の勝手な集合体ではなく、相互に関連する多くの属性から成る内部構造を持つ動的な統一体〜それぞれのタイプの内部には、非常に多くの内的な一貫性があり、その一貫性は、人間が怖れと欲求、不安、防衛機制などに反応して〈発達の諸段階〉を上下に揺れ動くときに、さまざまな特性が互いに変形し合うことによって生まれる”
〈第三部 第13章上級者のための指針〉

 

上記の実際、なぜ〈発達の諸段階〉が画期的であったのかそれがいかにダイアグラムに於て一瞥で理解できるようになっているかをひよこくんとフクロウくんの9つの性格講座木村なおき氏の解説は前提にさせていただいて説いてみると、〈根源的恐れ〉から〈根源的欲求〉が生じ、そこが顕著なターニングポイント、上の〈段階1〉自己実現の方へ向かうか、水平方向の〈段階2〉心理的受容の方に向かうか、〈段階2〉には、A用語(態度)〈核となるエネルギー〉がありそれが、B用語(行為)“I am” teams その人の自己像を導く、と云った具合に下の〈段階9〉まであるいは上へ下へと性格タイプという統合体が変容する仕組みが各タイプごとに術語や規定が矢印で繋がれた一枚の図に纏められているのである。

 

616頁“ここまで来れば、〈核となるエネルギー〉が螺旋構造をしていることがおわかりだろう。一つの怖れが一つの欲求を始動させて左側の内面の態度に導き、それが外面の行為となり、それがまた新しい怖れに立ち戻らせて次の段階に落とし〜この全体像からおわかりのように、自我の発達、あるいは、分裂はすべて、この螺旋構造を上り下がりする動きとして考えることができる”

〈補遺 発達の諸段階が意味するもの〉

 

参考までに下にダイアグラムの各性格タイプごとの項目の一部その根底にあるものをピックアップしておくことにする。

 

〈根源的恐れ〉
タイプ3値打ちがない
タイプ8他の人たちから危害を加えられたり支配されたりするのではないか
タイプ7激しい痛みと手痛い喪失


タイプ6誰からも何の助けも借りずに自力で生き残ることはできないのではないか
タイプ2人から求められず、愛される価値がない
タイプ1腐敗堕落し、不道徳で、不完全であること


タイプ9奪われ引き離されるのではないか
タイプ5無力で役に立たず無能なのではないか
タイプ4自分には存在意義はない、取るに足りない存在だ

 

〈根源的欲求〉
3自分の存在は価値も値打ちもあると感じていたい
8自分自身を守りたい
7満ち足りて満足していたい


6安全と支援を見つけたい
2無条件に愛されたい
1善良でありたく、首尾一貫していたく、すべてにバランスが取れていたい


9内面の安定を保ちたい
5有能で適任でありたい
4自分自身と自分の生きている意味を見つけたい

 

〈核となるエネルギー〉
3適応力がある
8自力本願
7予期する


6人を引きつける
2共感的
1良心的


9自己を意識しない
5観察が鋭い
4内省的

 

〈“I am” teams〉
3賞賛すべき
8力がある
7熱狂的


6信頼に値する
2愛する
1合理的


9温和な
5洞察力の鋭い
4人とは違う