hyoutau’s blog

エニアグラム/ドン・リチャード・リソ 助言/中嶋真澄 対人関係

エニアグラムタイプ4ウイング5の私の他者の性格タイプ判別法

エニアグラムに初めて触れてから30年以上経つと云うのに一目でその人の性格タイプを当てられる場合は稀である。人を見ると云うことは簡単なことではない。それでも他者の性格タイプの判別法はエニアグラムに行き着いた人々にとって関心の高いテーマであることは間違いないであろう。下に示したやり方は、本やタイプ診断のチェックリスト等の必要がないほどの明瞭さでエニアグラムの各性格タイプはこのような人達であると云うイメージを持っていて各タイプごとに良く知っている人の具体例を多数思い浮かべることもできる状態が前提となってしまい、またエニアグラムを知ってからの期間エニアグラムにどう云った問題意識から取り組んでいるかそして性格タイプ等もこの私とは異なっていたり、そのまま当てはまりはしないとしても、何らかの参考にはなるのではないかと私自身が現状何をどう実践しているのかを述べてみた。

 

基本的にその人の性格タイプが何であると分かると云うよりも何でないかとつまり消去法で絞って行く感じである。自分と同じ性格タイプかどうかこれは割合分かり易い。そこで最初にタイプ4であるか否かを限定できる。それから、これはエニアグラムの説ではなく私が自分で考えたことなのだが、大括りに人間の性格とは等で述べた「存在」「人」「観念」の区分で、この人は明らかに観念第一の人ではないであろう等、またどう考えてもこの性格タイプではないであろうと例えばどこか可愛いらしい感じがするタイプ6The Loyalistを存在感のあるタイプ8The Callengerと混同したりと云うことはまず有り得ないので狭めて行く。そうすると候補を二つ位までにはできるのでさらに細かく検討してこの性格タイプと考えれば色々なことがしっくりくると云うところまで持って行く。大まかにはこのような手順である。「存在」のタイプ3・タイプ8・タイプ7は他の性格タイプよりも消去法を使うまでもなく正にその存在が顕現している傾向はありはするがそれでもウイングの判別はやはり消去法になる場合が多い。

 

またその他に極めて有効な手がかりになるのは自分の身の回りの人でその性格タイプを完全に確定できている人が実際にどうであったかそれと同様なところが今性格タイプを判別しようとしている人にもあるか、もう一つそれと類似した手がかりとして手に入れ易い情報が豊富な有名人の性格タイプを確定させて身の回りの人の場合と同様に判断指標にする。

 

最終的にはその性格タイプを想定した時に問題が解決の方向に向かって行くのかそれとも上手く行かない辻褄が合わない事柄が次々と出てくるのかと云うところである。

 

このように私は性格タイプと云うものを極めてプラグマティックに扱っている。そう云った姿勢はエニアグラムの本来のコンセプトであるスピリチュアリティの重視からは外れているかもしれない。

 

付言すると私は他者と自己とを問わず性格タイプの判別に迷うことにはそれなりの根拠があるとまたそれは必ずしも好ましくないことでもあるまいと思っている。迷うことが出来るのは恐らく比較的余裕がある場合で、とすれば当面は差し迫った問題を突きつけられてはいないのであるから色々と考えてみる好機ではないか。しかし私自身はとにかく物事をはっきりさせよう納得できるようにしようと云う傾向が強いようである。

 

注意)

日本エニアグラム学会春秋社にあった昔に通ったワークショップで安直にあの人はあのタイプだからと分かった気にならないようにと戒められたことを良く覚えている。

 

私たちは、著名人を含めた他者の性格タイプを他人が決めつけることは出来ないと思っています。興味本位で、他者のタイプを話題にすることは、よいこととは思っていません

 

しかしこの様な注意喚起がなされるのは正にそのようなことこそが最も盛んに行われているからでもある。また自認警察など類型界隈の方々にはお馴染みのことかと思う。

 

木村なおき氏のひよこくんとフクロウくんの9つの性格講座

あなたの性格タイプを決めるのはあなた自身〜私たちは寄り添うだけ〜答えはありません〜「わからないなら、わかりません!と言ってよ。そして中途半端なアドバイスならやめろ!」と怒りました

MBTI〜性格タイプを判定してはいけない〜判定できるよう〜サポートするスタイル〜対して、私はサポートではなく、性格タイプ判定コミットしています

と云うアプローチもあったりする。

 

私自身はエニアグラムを主に実証的な性格タイプの区分と規定  ーーー( 私は『性格タイプの分析』の〈第一部新たな発展 第2章九つの性格タイプ〉に一番馴染んでいる、発達の諸段階分裂の方向・統合の方向、幼児期の原点、根源的恐れ、根源的欲求、二次的動機づけ、健全な自己感覚、隠された不満、主要な防衛機制、固有の誘惑、固有の短所、固有の長所、取柄、構造様式、等々がそこに凝縮されており実に優れた性格タイプの規定、『エニアグラム 性格と本質』も評判は良いよう、特に〈第7章9つの性格タイプについての考察〉のコラム )ーーー として重用していて、その全体特に理論面をそのままの形で納得理解できているわけではない

 

そもそも性格というものが何故問題になるのかと云うと人が自分の思った通りではないからである。その自分の思った通りとは要するに自分ならばこうなのにと云うことなのである。そこから他人は自分とは違うまた逆に自分は他人とは違うと云うことが分かってくる。さらにその違い方にパターンがあると、この人はあの時のあの人と似ているとなって行き、またその似方は性別年齢を超えるものであることにも気づく。その様な認識を実際に活かす時にエニアグラムの性格タイプの区分と規定は役に立ったのである。それを意識的に使って行くには性格タイプの確定が必須である。自分と違う人には自分にとって自然なことをしても駄目な場合がありその時にこの性格タイプの人ならばこの様なことに気をつけてみると云った具合に適用するにはその人の性格タイプが何であるかを確定させておくことは前提となってくるのである。

 

私のこのような実践は最早エニアグラムとは云えないかもしれない。人のことを安易に興味本位に決めつけたりしてはいないがそれはそのようなことをしていては上手く行かないからである。